N2 Portal
N2 Portal の概要
ビジネスに必要な情報が企業の内外に散在し、その情報量は日々増え続けている今日において、情報を容易に検索・共有できる環境を整え、生産性を高め、的確で迅速なビジネスをすることは今日の課題です。その現実的な解の一つとして、企業ポータル(Enterprise Information Portal:EIP)が注目を集めています。
企業情報ポータルを導入することで、企業内外に散在する様々なリソースを 1 箇所に統合し、利用者に適した形態でサービスを提供することが可能になります。N2 Portal は、企業情報ポータルとして、利用者に必要としているサービスを迅速に提供し、集約されたリソースを最大限に利用できる環境を構築します。また、N2 Portal は、オープンな仕様に基づき、適切なアーキテクチャで設計されているため、開発作業から配備・運用に至る、すべての作業が容易に行うことができ、コスト削減や生産性を向上することができます。
N2 Portal は、Apache Software Foundation にて開発をされている、企業情報ポータルのオープンソースの実装 Jetspeed 2 をベースとして、構築されています。そのため、企業ポータルの基盤となる部分の開発は多くの開発者により、適切な仕様に基づき、柔軟で拡張が可能な設計が行われています。柔軟に機能を拡張・変更が行えるので、N2 Portal は企業内ポータルに限らず、オンラインショップやブログなどの様々なユーザーポータル構築に対応することができます。
N2 Portal では、1 つのサイトを通して、エンドユーザへアプリケーションサービス、データベースの情報やその他の利用可能なデータソースを提供できます。 N2 Portal は、各利用者へ提供される情報や機能が、利用者または利用者が属する役割を元にカスタマイズ可能なセキュリティ基盤を提供します。利用者は、ウェブブラウザや携帯電話などの多くのデバイスで、ポータルへアクセスすることが可能です。
N2 Portal の機能
情報集約
ビジネスを進めていく上で、必要な情報は日々増え続け、「情報を見つけるのに時間がかかる」や「有用な情報が見つからない」などの問題が起こりがちです。膨大な情報の中から素早く必要な情報を見つけることができなければ、ビジネスチャンスを逃しかねません。情報を一元的に管理することで、情報を検索する時間を省くことができ、その時間をほかの作業に割り当てることでより効率的な業務遂行を実現することができます。
N2 Portal では、様々な情報やサービスを集約することで、以上の問題を解決します。N2 Portal は、利用者が必要な情報を利用者自身で一つの画面に集めることができるので、N2 Portal にアクセスすることで、情報やサービスを一覧できます。これにより、情報を検索する時間を短縮することができ、必要な情報を素早く取得できるので業務を効率良く遂行できます。
パーソナライズ
情報を集約することで、企業情報ポータル内で一度に情報を取得することができます。しかし、すべての利用者が同じ集約された情報やサービスにアクセスするとは限りません。また、利用者や役割により、アクセスしたい情報も変わってきます。そのため、利用者自身が必要に応じて、利用する画面をカスタマイズすることができれば、効率良く情報管理をすることができるようになります。
N2 Portal では、各サービスをポートレットという単位で扱っています。利用者は、N2 Portal 上で必要なサービスポートレットを自由に配置することができます。利用者が本当に必要な情報を画面上に配置することで、業務の生産性を高めることができます。
シングルサインオン
企業内外において、様々なサービスが存在しています。多くの場合、それらのサービスを利用するためには認証を求められ、利用者はそれぞれのサービスにおいて、ユーザーID やパスワードを管理しなければなりません。サービスが多ければ多いほど、利用者の情報管理コストが増えてしまいます。
N2 Portal では、利用者を一元的に管理することができ、ポータルに一度、ログインすれば、各サービスにアクセスすることができます。これにより、利用者は何度もユーザーID/パスワードを入力する必要がなくなり、厄介なパスワード管理の手間から開放され、各サービスに対して、スムーズなアクセスを実現できます。また、N2 Portal では、認証管理部分がモジュール化されているので、LDAP など、様々な認証システムに対応することができます。
セキュリティ
情報やサービスには様々な種類のものがあり、利用者、役割やグループによって、アクセスできる情報が異なります。企業の経営方針やビジネスコンプライアンスなどを遵守していくためには、各利用者ごとにアクセス管理は不可欠なものとなっています。
N2 Portal では、利用者や役割ごとに、サービスポートレットや表示する画面をアクセス制御することができます。ポートレットやページの閲覧・編集・削除などのアクセス権限を細かく設定できるので、業務に沿った適切な情報開示が行え、内部統制対策を支援することができます。
オープンな開発と仕様
近年では、多くのソフトウェアのソースコードが公開されています。また、ベンダー独自の仕様で、特定のベンダーに依存してしまうと、利用者の選択の自由度がなくなってしまうという問題があります。
N2 Portal では、Apache Software Foundation の Jetspeed 2 をベースにしているため、ポータルの基盤となる技術はすべてオープンです。また、N2 Portal 上で動作するポートレットは、Java Community Process により定義された JSR 168 準拠しています。N2 Portal は、標準仕様を採用することで、仕様に準拠した多くのポートレットを利用することができます。
弊社では、弊社の開発者が Jetspeed 2 の開発自体も担当しているので、より細やかなサポートを提供することができます。N2 Portal または Jetspeed 2 に関して、サポートが必要な場合は、お問い合わせください。
開発効率の向上
近年のシステム開発において、
- 利用者がシステムにログインする
- 利用者を管理する
- 利用者ごとにアクセス制御する
- レイアウトを一元的に管理する
ということが求められる場合が多いと思います。各システム開発案件において、これらの機能を実装していては、膨大な開発コストがかかり、開発の生産性があがりません。
N2 Portal では、それらの基本機能を提供しているので、開発者はそれらの機能を実装する必要がなく、本来のコンテンツ部分の開発に集中することができます。ですので、プロジェクト担当者は N2 Portal を開発案件に適用することで、時間と開発コストを大幅に削減することが可能になります。
サービスポートレット
現在、利用可能なサービスポートレット一覧は以下の通りです。
- CMS: ポートレット上のコンテンツを編集できます。
- RSS: RSSを表示します。
- ファイルシステム: サーバーのファイルシステムにアクセスできます。
- ブログ: ブログを管理できます。
- ブログパーツ: ブログパーツを指定、表示できます。
- Google ガジェット: Google ガジェットを表示できます。
- 地図: 地図を表示できます。
- 株式: 現在の株式情報を表示できます。
- メモ: メモ帳です。
- 検索エンジン: 検索エンジンを指定して検索できます。
- TODOリスト: TODO リストを管理できます。
- 天気: 天気予報を表示できます。
- Wiki: Wikiを利用できます。
- アドレス帳: アドレス帳を管理できます。
- ブックマーク: ブックマークを登録・管理できます。
弊社では、お客様の業務やサービスに適したサービスポートレット構築を致しますので、ご相談ください。
事例
ポータル環境適用事例:
- T社様: 社内ポータル(遠隔地画像共有システム)
- T社様: 社内ポータル(社内情報管理システム)
- S社様: 社内ポータル(共有ファイルシステム、車両管理システム、社員管理システム)
参考資料
- N2 Portal 説明資料
- 日本HP: 「HP IceWall SSO 技術レポート:ポータルソリューション特集
- N2 Portal 管理者デモ(Flash版)
- N2 Portal ユーザデモ(Flash版)
- Jetspeed 2 について
お問い合わせ
本製品に関するお問い合わせは以下にお願いいたします。
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